暗闇のほとりで

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雑記 - 舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』下巻、その他

 舞城王太郎ディスコ探偵水曜日』下巻を読み終えた。

 読んだというか、めくるめく文字列に目を通していたというか…清涼院流水『コズミック』『ジョーカー』を読んだ時のことを思い出したりした。訳の分からなさ - 展開されているルールと出力されているエンジンの異形さに乗れず、ぼうと眺める他ないような感覚…。

 2年前、2022年の GW に上巻を読み、下巻に入って150ページ目辺りで停滞して、今年の GW にえいやで読み終えた。長い読書だった…。

 

 これで『JORGE JOESTAR』を読み進められるかな。

 少し読んで『ディスコ探偵水曜日』を読んでおいた方がええかなと思って止めているので、…年末か、来年の GW  で手に取ろう。止めたのも刊行当時だから、もう10年以上前か…。ジョジョを読んだ方がいいのは、それはそう。

 

 『ディスコ探偵水曜日』第一部 梢を初出の『新潮』2005年5月号発売当時に読んでから、約19年、最後まで読み終えた。19年…もうそんなに経ったのか。
第二部から第四部、当時はこんな小説になるとは思っていなかったので、こうなることがある、と見届けられたのは良かった。

 

 下巻にて『世界は密室でできている。』のタイトルの新しい解釈が提示されていて、読み返したくなった、何度目かの再読、俺にとっての舞城王太郎作品はたぶんここに戻るんだろうな。

 また、この下巻を読んでいて、『淵の王』の語り口、構成が腑に落ちたのは収穫だった。身体と意識と気持ちの入れ替えが、ああいう形式へ発展していったんかなと…。
『淵の王』も読み返したくなった。その前に『深夜百太郎』でホラーをより取り入れていくか。

 

*

 

 久しぶりのここの更新となった。毎日何かしら読んでいるけれど、出力するということはかなり意識的に、時間と疲労に余裕のある機会でないと出来ていないので、そうあれるように、少しづつ旋回しよう。

 次は何を読み進めようかな。

 

 

 

 

淵の王