読書
休みの日に行えないことは平日もまず行えないだろうから、行ってみて、平日にもできるように試みる。ということで、掃除と、読みかけの本たちの整理に、ブログを書くことに着手した。 掃除は休みの日にどかっと行って、平日は気になった箇所だけでも行える……
舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』下巻を読み終えた。 読んだというか、めくるめく文字列に目を通していたというか…清涼院流水『コズミック』『ジョーカー』を読んだ時のことを思い出したりした。訳の分からなさ - 展開されているルールと出力されているエン…
阿佐田哲也『麻雀放浪記2 風雲編』を読み終えた。 ここ2ヶ月ほど、小説を読めておらず、流れるように小説を読みたいという気持ちになってきていたので、阿佐田哲也『麻雀放浪記』2巻を手に取りあっという間に巻の後半へ行きそのまま読み終える。 少年マガジ…
よしながふみ『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』を読み終えた。 マンガについて、自分の好きなもの、大切なもの、意見の形成の仕方についてなど、濃密な、まさにここだけのお話を読んで、いろいろと蒙を啓かれる感じがとても楽しい。 ま…
佐藤正午『小説家の四季 2007-2015』を読み終えた。 単行本版を読んでいたので、再読に当たる。この時期を読むと、現在連載中のネタの引っ張り芸( ? )は回を追う毎に磨きがかかっているんだなあ…と感慨を持った。文章芸の一つの妙。 239ページより引用。 い…
門馬雄介『細野晴臣と彼らの時代』を読み終えた。 細野晴臣を軸に据えて、1960年代から現在に至るまでの日本のロック、ポップスを事実、当時の記事、当事者たちの回想を織り交ぜて一つの歴史として照射した本で、大変読みごたえがあった。読み始めてすぐに、…
矢作俊彦『新ニッポン百景―衣食足りても知り得ぬ「…礼節…」への道標として』を読み終えた。 90年代前半の日本各地の「満ち足りた衣食の対価として」遺された風景を2ページ + 写真の形式でルポを読んでいく内に、同時期に執筆されていた著者の『あ・じゃ・ぱ…
西尾維新『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』を読み終えた。 はったりに大言壮語、驚天動地なところへと至る様、戯言シリーズを読んだ!という充実感でいっぱいです。締めくくりがアットホームな趣きがあるのも魅力的。 冒頭の「私は玖渚盾。…
大塚英志『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』( 星海社新書版 )を読み終えた。 宮崎勤の事件への言及、その比率が本の後半に入って大きくなり、被告と弁護人との理解の乖離を少しでも埋める役回りを任ぜられたと思しき著者の語りを読むに連れて、回顧を読…
古井由吉『古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖』を読み終えた。 「杳子」「妻隠」は文庫の『杳子・妻隠』で読んでいたので、本書では読まず、「行隠れ」「聖」を読んだ。 2015年4月から読み始めて、数年読むのを中断しつつ、約8年越しで読了、我ながら…
twitterで書いていたその年のまとめを、2022年はいろいろあって書く気力が湧かず、2023年へ入っていった。でも何らかの形で書いておきたかったので、タイトルやレース名を書いておく。コメントは今更な気がするので、付さないことにした。今年は書けるように…
古井由吉『半自叙伝』を読み終えた。 年末年始に集中して読み進め、この連休で「創作ノート」後半以降を読んで、一息ついた。読んでいくうちに、自分がもやもやと感じる先行きや考え事等が、捉え方を変えてみてはどうかというヒントを徐々に得て、気分が今は…
河村清明『【増補版】ゴールドシップ 黄金の航海を支えた「人の和」と新たな船出の物語』を読み終えた。 ゴールドシップが繋養されているビッグレッドファーム、その創設者・岡田繁幸が、2019年の札幌2歳Sでゴールドシップ産駒がワンツーを決めた時( 1着ブラ…
年末年始、纏まった休みにて本を読む気力が少し湧いてきたのを好機として、佐藤正午『小説家の四季 1988-2002』を最後まで読み終え、今年1冊目の読了本となった。 『小説家の四季』、その名の通り春夏秋冬の毎に綴られているエッセイにて、執筆している小説…
芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」の読み返しを始めて、現在8巻の辺り。 1巻毎に、読み終えて裏表紙を見、値段を目に入れてちょっとおどろく。大体420 ~ 470円、今だとあの厚さではプラス200円くらいするんだろうか…約25年前が初版。 じっくりと読み返…
武田百合子『富士日記』下巻を読み終える。 引用二つ。 414ページ 今年の夏も無事に終った。だんだん夏が短くなるように思える。 今日、私が雨に濡れて戻ってきて、台所の床で滑って溜息をついたら、「お帰りなさい。ご苦労さん。俺、何にも手伝えないから、…
小説を読みたい気持ちが湧いてきて、矢作俊彦『引擎/ENGINE』を手に取り時間があればぐびぐび読み進める感じで昨日読み終えた。 終盤にかけて、ファム・ファタールの超人さにやや追いて行けない感じになって、読むのを何日か休んだりもしたけれど、事態の速…
前回の記事から1ヶ月程度間が空いた。 読書はしていたけれど、仕事で考えることが多く、頭と体、全身がくたくたで書き留める気力と体力が湧かず、そのまま時間が流れていった。少しずつでも書き留めておきたい、という気持ちはあるので、またこうして書いて…
書籍は武田百合子『富士日記』上巻を読み終えて中巻へ、橋本治『二十世紀』上巻をぽつぽつと読み進める。乗代雄介『本物の読書家』は停止中、週明けから再開したい。 『富士日記』での事象とそこでの感情について直截な書きぶりに思わずギョッとなってしまう…
読書を再開した橋本治『ああでもなくこうでもなく 「日本が変わってゆく」の論 』を読み終えた。感想はほぼ前回書いた通りのまま、そこに鈴木宗男と野村沙知代が入ってきて、その存在の仕方や成り立ちについての橋本治の見解に、そういう見方があるのだなと…
小林信彦『コラムは笑う エンタテイメント評判記 1983~88』、金井美恵子『本を書く人読まぬ人 とかくこの世はままならぬ PARTⅡ』を読み終える。 小林信彦『コラム』シリーズはおそらく『コラムの逆襲 エンタテインメント時評1999~2002』を残すのみ、読む機会…
小林信彦『コラムは歌う エンタテインメント評判記 1960~63』『コラムは踊る エンタテインメント評判記 1977~81』を読み終え、『コラムは笑う エンタテインメント評判記 1983~88』を読み進める。その時代の、その頃の文化の一側面、足跡を知るにうってつけな…
今週はマンガをあまり読まなかった。 松本剛「ロッタレイン」は通勤の時に読むものではないかな…と思い、家に置いたまま開かず。来週は読み始めよう。その代わりか、車内では春野友矢「ディーふらぐ!」1~6巻を読み返して、作中の時間と連載の経過時間を思…
読みさしのままにしているマンガを読もう、の流れで雨隠ギド「甘々と稲妻」完結巻を読むため、全12巻を最初から読み通した。 最終話「いってきますとおうちごはん」のラストページ、北海道の大学へと旅立つつむぎがお父さんと小鳥に見送られた後、親子のあの…
週に1回のペースでの読書雑記は今のところ書けている。読みっぱなしではなく、思ったことを書いておけるスペースがあって良かった。間隔はなるべく遠くならずに、その時々の読書で思ったことを書き留めるようにしたい。 * そろそろ今年の半分が終わるので、…
先週ブログを書いてから間を置かずに大塚英志『二階の住人とその時代 転形期のサブカルチャー私史』を読了したので、大まかな感想はその時に書いたものから特に変わっていない。 ジブリ - 宮崎駿作品で国民的な人気を得るようになり、次世代へ歴史と文化を継…
読みさしのままにしているマンガを読もう、ということで冬目景「空電の姫君」3巻と「羊のうた」7巻を読み終えた。いずれも完結巻で、「羊のうた」は幾度目かの再読。 「空電の姫君」3巻は「空電ノイズの姫君」から数えて6巻目、それだけの話を重ねていたっけ…
白倉由美『おおきくなりません』『やっぱりおおきくなりません』を読み終えた。 著者の来歴と近しい主人公の設定から、どこまでが私小説で、どこからがフィクションなのか…という読み方を行いつつ、次第に、殊に作為的に描いている部分での心の揺れ、目の前…
少し間が空いた。 仕事で身も心もくたくたになって、平日は寝る前にちょろっと文章を目に入れるくらいしかできない状態、今週金曜の夜はようやくの休み前となって好きな音楽を聴きながら本を読み進める、もうちょっと緊張は解けてほしいけれど、それはいろい…
舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』上巻を読み終えて、下巻「第四部 方舟」を読み進める。 読み進めると書いたが、上巻の「第二部 ザ・パインハウス・デッド」「第三部 解決と「○ん○ん」」の約450ページに亘るパインハウスでの超目まぐるしい推理合戦( ? )と…