暗闇のほとりで

読んでいる本についてつらつら書いています

読書雑記-舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』など

舞城王太郎ディスコ探偵水曜日』上巻より「第二部 ザ・パインハウス・デッド」まで読み進める。

……今読んでいるのは『九十九十九』か?と名探偵集結の流れを読みながら思っていたらいよいよ出てきたあの名前たち、そして推理の展開、確認、披露を重ねていっての錯綜に、もう何がなにやらという感じで第二部の終わりへなだれ込んだ。

ミステリって推論が矢継ぎ早にやってきての積み重ねだったっけ?とこれは7年前に浦賀和宏『ふたりの果て / ハーフウェイ・ハウスの殺人』を読んだ時にも思ったことで、読んでいる中で明確に被害者の姿が浮き上がっていない、その存在そのものが確定しないという語りを読んでいると、推論と切り捨てのスピードについていかないと小説に振り落とされそうな気持ちが強くなって、とにもかくにも前へ、前へ進んでいくしかないのだ。

 

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アイドルマスター シャイニーカラーズ」より新イベント、SHHisがメイン「モノラル・ダイアローグス」を読んだ。

にちかが何をしたって言うんだ…いやいろいろやっているか…という終いの引きに変な笑いが出てしまった。

にちか、美琴がプロデューサーからの提案でクリニックを受診しての互いの認知状況を確認する、そこからどうしたいと考え、行動へ移していくか、というのは、一つの現実的な対処が展開されていて、おお、と思いつつ、イベントの最初の方にてバラエティのコーナーで同じゲームを行い、2人の答えが合っていたことを思い返すと、触ることの出来る表面的なことでは同じ所を向ける、見ようとしなければ、触ろうとしなければ熱を実感できない内面について、同じ目標を見ることが出来ていなければ平行ですらないてんでばらな線たちは、どうしてこのユニットを組むことになったのか、そこを改めて見ないと、SHHisの物語が始まる萌芽を見落としそうだが、そこを見つめるのも重い話が横たわっている……。

次は個々のG.R.A.Dでのストーリーになるのか、立て続けのイベントがやってくるのか…続きを待ち受ける。

 

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上記のイベントを読みながら、榎本俊二『えの素 完全版』下巻と『えの素トリビュート えの素トリビュート&他薦傑作集』を読み終える。スピーディーに流れていくコマと驚きに目が通っていた。

自分の性分か、一つの事柄を行っている中で、他の事柄も進められそうだと思うと並行して進めるようにしているが、

目と耳をパソコンで映しているシャニマスのイベント、目をマンガや競馬を映しているテレビに遣りながら過ごしていると、時間が惜しいというのは分かりつつ、一つのことに絞って集中した方が、結局は時間への焦りは少ないのかなと思うことがある。

映画を観る時はそれしか行っていないので、そういう時間を、もうちょっと得ていこう。