暗闇のほとりで

読んでいる本や中央競馬のレースについてつらつら書いています

藤澤和雄『競走馬私論 プロの仕事とやる気について』を読み終えた。


めちゃくちゃ良い本だなこれ…。

 

競走馬 - 仕事の対象を第一に、最優先に考える、
そう進めていく中でいかにリスク( = 故障 )をゼロに近づけていくか、
考えられるあらゆることを丁寧にスピーディーに取り組み続けるか、
そうしていくことで「ハッピーピープル・メイク・ハッピーホース」となるように向かっていく、

という競走馬と取り巻く人、環境との向かい方についてを一貫して書かれている本で、
自分のこれからの仕事のやり方について、目を洗われる思いになった。

 

慣れると目の前のことを漫然とこなしがちになり、
小さなリスクを見過ごして大きなアクシデントを起こしかねない、
そのことに気づいた時、どう顧みて対策を打ち、次へ活かしていくか、
そういう状況にいつつある自分への良い張り手となった。

もっと考えられることはあるよな。

 


この本の白眉は、ラストを飾る「根性なしになっちゃう」かと思う。

 

タイキシャトルでフランスのG1 ジャック・ル・マロワ賞を制覇して帰国した後、
周囲からの祝福攻めの中で、嬉しいと思いつつ、
骨抜きにされて根性なしになるんじゃないか、

緊張感を維持できず、闘志が湧かない「いい人」になるんじゃないか、
と不安を感じている所に、
実家へ帰省した時の、身内からの尊敬の念を感じられない、

今までと変わらない扱いに嬉々としてやり合う締めくくりの12行の文章が、

とても心に残った。
そんな場所を持っているのは心強いだろうな。

そこに記された感慨は得も言われぬものがあった。

 

底本の刊行は1999年で20年以上前になるけれど、
ずっと先も通用する馬の見方、仕事の考え方が始めから最後まで書かれていて、

とても刺激を受けた。

改めて、自分がどういう風に仕事を行っていくか、と考えられる本で、

何度も読み返すと思う。

 

読むことができて良かった。

 

 

 

 

2020年 新潟記念の予想と結果

[  新潟記念

コース : 新潟競馬場 芝2000m 外回り

18頭立て

 

< 予想印 >

◎アールスター
○サンレイポケット
▲ウインガナドル
ブラヴァ
☓ピースワンパラディ
☓アイスストーム
☓サトノクロニクル
☓サトノダムゼル

 

買いたい馬が多すぎる…その分、見ごたえある、良いレースとなりそう。
アールスターの勢いに賭ける。

 

馬券はアールスターの単勝と、
アールスターからピースワンパラディ、
サンレイポケット、ブラヴァス、サトノクロニクルへのワイドで流す。

流しの相手は外枠と、意識して外に出している池添鞍上のピースワンパラディ。
そこにウインガナドルも追加しておこう。

 

< 結果 >

1着 - ブラヴァ

           騎手 : 福永 祐一

           調教師 : 友道 康夫

           父 : キングカメハメハ

           母 : ヴィルシーナ

           母父 : ディープインパクト

           母母 : ハルーワスウィート

 

2着 - ジナンボー

           騎手 : ミルコ・デムーロ

           調教師 : 堀 宣行

           父 : ディープインパクト

           母 : アパパネ

           母父 : キングカメハメハ

           母母 :  ソルティビッド

 

3着 - サンレイポケット

           騎手 : 萩野 極

           調教師 : 高橋 義忠

           父 : ジャングルポケット

           母 : アドマイヤパンチ

           母父 : ワイルドラッシュ

           母母 : ロイヤルカード

 

△ - 無印 - ○で決着。

本命のアールスターは14着、直線では見せ場無し、力をつけて、また今度だな。

 

1着ブラヴァスは直線の始めで外目、ただし大外ではないコースを取って、

前にいるサトノダムゼルの進路を捌きながら、しっかり最後まで末脚を伸ばして、

ゴールを駆け抜けた。

やっぱり今年の新潟の芝はユーイチでしたな…お見事でした。

 

スタートが今一歩だったジナンボーは、デムーロが内ラチへ誘導して2コーナーまでそのまま進ませて、スローペースから3コーナー付近でハナに立って押し切りを図り、

結果2着。

9R 飯豊特別でデムーロがトロワマルスでハナを切って押し切ったレースの再現となるや、

という感じだったけれど、この2レースで、ここのところイマイチな印象だったデムーロの騎乗ぶりが、

調子が戻ってきたのか変わったな、という印象を持った。

来週からの騎乗が注目だ。

 

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2020年 小倉2歳Sの予想と結果

 

予想は追い切りコメントと同じ段階で書くようにしておかないと、後出しじゃんけんになっちゃうな…。

 

小倉2歳S

コース : 小倉競馬場 芝1200m

10頭立て

 

< 予想印 >

◎モントライゼ
○メイケイエール

 

馬場もあるけど、総合力の高さと素質で考えた。
馬連で賭ける。

 

< 結果 >

1着 - メイケイエール

           騎手 : 武 豊

           調教師 : 武 英智 厩舎

           父 : ミッキーアイル

           母 : シロインジャー

           母父 : ハービンジャー

           母母 : ユキチャン

 

2着 - モントライゼ

           騎手 :川田 将雅

           調教師 :松永 幹夫

           父 : ダイワメジャー

           母 : ムーングロウ

           母父 : Nayef

           母母 : Mystic Goddess

 

3着 - フォドラ

           騎手 : 北村 友一

           調教師 : 牧浦 充徳

           父 : ロードカナロア

           母 : セイングレンド

           母父 : バブルガムフェロー

           母母 : グレイスルーマー

 

 

○ - ◎で決着、馬連で的中。

見立通りに馬券を的中できて嬉しい。

今回の場合は、荒天で馬場や風向きがその時々で変わっていきそうな感じだったので、

思い切らずに単勝馬単を買わなくて良かった、という糧もある。

あと、結果からも、2、3着の差が4馬身ついたように、上位2頭の勝負、と判断できたのは、自信にしたい。

 

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2020年 小倉2歳Sの追い切りコメント

小倉2歳S

 

セレッソフレイム
ポリトラックで追い切り、走る気を見せながら軽く走り抜ける。

 

・フォドラ
坂路で追い切り、軽快なスピードを見せる、でもまだまだこれからの馬だな。

 

・フリード
坂路で追い切り、能力と馬体がまだまだ噛み合っていない感じ、
それでもこのスピード、先が楽しみな馬だな。

 

・メイケイエール
坂路で追い切り、前脚の蹴りばかりに目が行ってしまった、
手前が合っているのかと、能力だけで押し切れるなら今かな。

 

・モントライゼ
坂路で追い切り、教えられて、自分の走り方を覚えつつあるしっかりとした駆け上がり、
総合力で見るならこの馬が一番かな。

 

ルクシオ
坂路で追い切り、脚元がまだまだ頼りない感じ、馬場が悪いと良い結果は出ないと思うけど、
良馬場だと位置取り次第で好勝負か。


ラマルセイエーズ、カシノレオ、
リサコーハク、アールラプチャーは映像無し。
いずれも連闘での出走。

2020年 新潟記念の追い切りコメント

 

ブログを放置するのもなんかあれだなと思ったので、

ツイッターで書いている当週の重賞追い切りのコメントや、予想をこちらにも残して、

今後の競馬予想を磨けるようにしておく。

 

 

追い切りコメントは、グリーンチャンネルでの「今週の調教」を基に、

netkeibaの調教データ等を絡めて行っている。

 

 

[ 新潟記念 ]

 

・アイスストーム

チップウッドコースで追い切り、 インビジブルレイズとの併せ馬で、

追走から気合を入れられてしっかりと先着、上々の動きに見える。

 

・アイスバブル

チップウッドコースで追い切り、 明日デビュー予定のエイスオーシャンとの併せ馬、

しっかり追われているも先着を許す、 そもそも動き自体が重めに見えるのがどうにも…。

 

インビジブルレイズ

チップウッドコースで追い切り、 アイスストームとの併せ馬で、

先行していたがアイスストームに先着を許す。

抜かされてからズルズル行っていないのは、相手が最後は緩め加減だったのもあるけど、

走る気を見せていたからかな。

 

・ウインガナドル

坂路で追い切り、 終いにかけて脚を伸ばしていってフィニッシュ、 状態が良さそうだ。

 

カデナ

坂路で追い切り、 タイムは出ているが、終いより始めの方が勢いが良く見えたんだよな…。

最後で脚が鈍ったとか、甘くなったとかではないが、始めの勢いが薄れたように見えた。 

 

 ・ゴールドギア

ウッドコースで追い切り、 今日勝ったスズカゴウケツを併せ馬の相手にして、

一度気合を入れられて楽に先着。

良い動きっぷり、これで結果が出ないと、オープンクラスでがんばるしかないのかな。

 

・サトノガーネット

坂路で追い切り、 力強さはないけれど、終いにかけて速い脚を使えるところを見せつけた。

 

・サトノダムゼル

ウッドコースで追い切り、 鞍上が手綱を抑えていても、

自分から主張して終いを加速して駆けていった。良い状態のように思える。

 

堀厩舎は1、2週前に強めの負荷をかけるんだったか。

 

・サンレイポケット

坂路で追い切り、 加速している時のスムーズな脚使いが印象的。

直線、芝の良いところを走らせてあげたら、突き抜けるんじゃないかな。

 

・ジナンボー

ウッドコースで追い切り、 精彩に欠けるという感じ。

 

・ピースワンパラディ

ウッドコースで追い切り、 一週前はしっかりやってるのかな、

もっと強い負荷をかけても応えるんじゃないか、という感じ。

 

ブラヴァ

ポリトラックで追い切り、 さらっと流す感じでもしっかり加速、

ここが狙い所というのを馬もわかっていそうな感じ。

 

・プレシャスブルー

ウッドコースで追い切り、 調教では動かない馬なのかもしれないけれど、

一杯に追われるも、1勝クラスの馬に子供扱いされているようでは…。

 

・メートルダール

ダートコースで追い切り、 特に無し。

 

・リープフラウミルヒ

ウッドコースで追い切り、 特にどうというのも無いかな。

 

・ワーケア

ウッドコースで追い切り、 エンジンのかかりが遅いという記事を今週見た覚えがあるけど、

そもそもエンジンがかかっていないような…。

 

アールスター、サトノクロニクルの映像は無し。 

 

若竹七海『プレゼント』を読み終える。

 

とにもかくにも「ロバの穴」の、悪意が渦を巻いて拡散していく様相に胸がずーんと来て、なかなか次の「殺人工作」を読む気になれなかった。

そこへ飛び込んでいったとしても、探偵役はなんと辛い役回りだ…。

 

歯切れの良い文章で綴られる、どこかねじが外れている気はするけれど倫理に真摯な葉村晶の目線が、 読んでいて追いかけるようになって次のページ、別のお話、最後のページへ行き着いた。

記憶力はさっぱり無いので、話の後半を読んで「なんだったっけこの道具立て…」となって冒頭を読み返して納得がいったり結局いかなかったりしつつ、

ここで直截に動機を書いていないのは想像に至る要素をすべて提示しているのであとは考えてみて、 と作者に言われているような気になって、

よしじゃあもう一回考えてみるかと冒頭から読み返して、無駄肉のない道具立てや意匠にハッと驚き、また鮮やかに裏返される。 

めくれ上がった真相に「そんなことがあるのか?」と思うのはアホみたいだけど、 「そういうこともあるのだ、この人たちだったら」と思わせる、そんな短編たちだった。

 

…「トラブル・メーカー」298ページの地の文での葉村晶のツッコミには、読んでいて吹き出してしまった。

状況からして、そらそうも言うわな…。ここでトラブルに巻き込まれた探偵の声が鮮明に伝わってきて、えらく印象に残ってしまった。 

 

*


若竹七海作品はこれが初読み。 ずっと前から名前を知っていたけれど、読む機会を見つけられないままで、 貸してもらったこの『プレゼント』もそこから1年半でようやく読み、これは良い作家を知ることが出来た。

 

次は『依頼人は死んだ』を読もう。夏には読もう。

 

 

プレゼント (中公文庫)

プレゼント (中公文庫)

  • 作者:若竹 七海
  • 発売日: 1998/12/01
  • メディア: 文庫
 

 

 

最近の読書について、取り留めなく書く。
 
*
 
去年の11月末から、マンガの新刊が思うように読めない状態が深くなって、
積読が溜まる一方になっていた。
 
前から、ストーリー系のマンガに追いて行けない傾向はあったけれど( 赤坂アカかぐや様は告らせたい」の新刊を買うも1年間積読、春場ねぎ「五等分の花嫁」の連載購読から脱落、など )、
ストーリー系だけでなくコメディや1話完結系も、ピントが合わなくて読む手を止める感じになっていた。
 
そうなった理由はこれだ、というのは今も突き止められていないけれど、
週末の休みは競馬にかかりっきりであったり、仕事の忙しさに疲弊してお話を読み込む土台が残っていなかった、ということはあったんだろう。
 
この状態もある程度過ぎれば自ずと解消するだろう、
と思っていたけれど年が明けても1月を越えてもあまり変わらなくて、
続き物で込み入った構造を売りにしていないマンガはなんとか読めたにはしても、
こういったものを読みたい!という新鮮な気持ちをなかなか掴めなかったのが響いた。
 
読めないな、それにつけても読めなくて積読が溜まるのはもどかしいな、と思いながら日々を過ごしていた中で、小田扉の新作「横須賀こずえ」1巻を読んだ。
爽快な新風が体を吹き抜けたという感覚そのままに、読書の手応えを感じた。
 
団地ともお」完結の次回作はどういったものが出てくるのだろう…と思っていたら、「団地ともお」のアップデートという感もあり、横須賀という実際の土地と、
著者のくすぐりとキャラのスケッチとが跳ねて、めちゃくちゃおもしろいマンガを読んだなー!という気持ちになった。
そして、今まで見過ごしていたものを見に行こう、と考えるようになった。犬であり小学四年生に程近いこずえの視点から家と地域を見て回るお話に、目が洗われたと言うべきか。
 
そこからどんどんマンガが読めるようになった。
 
前述の赤坂アカかぐや様は告らせたい」は2019年1月発売の13巻から最新刊17巻までの5巻を積んでいたが、読んでやっぱりこのマンガおもしれーなー、進展してもまだまだ乗り越えるべきものがあるもんな、と思ったり、
積んだまま読む機会を見失っていた平野耕太ドリフターズ」6巻や冬目景「空電の姫君」1巻 / 「黒鉄・改」3巻を読んで改めて作品のおもしろさを実感した。
 
読んでいく中で、オジロマコト「君は放課後インソムニア」1 ~ 2巻が出色の出来だったこともふれておきたい。
富士山さんは思春期」「猫のお寺の知恩さん」と来て、さて次回作はいかなるものかと思っている内に2巻まで出ていて、よっしゃ読もう!と2冊を通勤鞄に入れて往復の電車内で読み、言いようのない充足感を得たのが忘れられない。
不眠にとらわれた若いふたりが、夜の市街地や海をふたりで歩きたくって歩いて行くその様が、なんであんなにもファンタジックに映るのか。
著者の描き出すビジョンも相まって、そうしてみたかった光景がとても美しく感じたからだろう。面映すぎて、最強ですよあのふたりは。
 
電車の中でマンガが読める状態になったのは嬉しいことだ。
この1週間は仕事が忙しすぎて赤坂アカかぐや様は告らせたい」16 ~ 17巻と押切蓮介ハイスコアガール」10巻を読んだぐらいで、眠りに任せていたけれど、そればかりはつまらないので、マンガを読むペースを損なわないようにしたい。
山本ルンルン「サーカスの娘 オルガ」2 ~ 3巻や冬目景イエスタデイをうたって」10 ~ 11巻を読めるようになれれば。
 
ストーリー系が読めない時期が長くなって、完結を迎えた作品が積読棚に多くなってきた。積読にしたまま手放した作品は数知れず、今も積んでいるくらいには関心があるので、読んで整理をつけておきたい。
 
…電車の中で小説がさっぱり読めないのは一体どういうことなんだろうとも思う。
移動する速度が読み取り速度と比例する、というようなことが書かれたエッセイやら記事かネタをいつか読んだ記憶があり、それがずっと引っかかっている。どうやら俺には反比例の方で当てはまるようだ。マンガは比例している感じはする。
部屋で座っている時か布団で寝っ転がっている時に読まないとどうも進まない。
 
あとは「twitter」「マリオカートツアー」「ラブプラス EVERY」に立ち戻る時間を減らして回せると良いが、こちらもライフワークという感じ。どちらも程々に、目や体を労ろう…。
 
横須賀こずえ (1) (ビッグコミックス)

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  • 作者:小田 扉
  • 発売日: 2020/02/28
  • メディア: コミック
 
君は放課後インソムニア (1) (BIG SPIRITS COMICS)

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君は放課後インソムニア (2) (BIG SPIRITS COMICS)

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