暗闇のほとりで

読んでいる本についてつらつら書いています

雑記-氷室冴子『プレイバックへようこそ2』

氷室冴子『プレイバックへようこそ2』を読み終えた。 大人として生きていく上で、男としても背筋を正す、刺激を受ける文章がいっぱいにあって、手元に置いて読み返したい一冊になった。電子書籍になっていないので、古本で巡り会えるか…。 小説や、そのあと…

雑記 - web連載で読んでいるマンガ一覧

ブログの期間が3ヶ月空いてしまった。 もうゴールデンウィークの時期だ。仕事が落ち着かないし、これからもおそらくしばらくは忙しい見込み、読んだものについて出力したい気持ちはあるので、休みで書き出せるように、日々で元気を貯める、そのために何が出…

雑記 - 西澤保彦『方舟は冬の国へ』

西澤保彦『方舟は冬の国へ』を読み終えた。 作中で言及されているように、荒唐無稽な道具立てに、懐疑と推論から錯綜していく現実、どういう結末を--破綻か、昇華を迎えるのだろうか…と思いながら読み進めての、最終話、最後の2節で全部持っていかれた。 終…

雑記 - むんこ「花丸町の花むすび」3、4巻

むんこ「花丸町の花むすび」3、4巻を読み終えた。 3巻で中心的に、衛との縁結びまで描かれたこともあるけど、完結巻となる4巻にて、コマにちゃんと姿はあるのに、花子の影が限りなく薄かったのが引っかかった。 彗から見る、兄の衛と花子との子、結の家族と…

雑記 - 村上春樹『若い読者のための短編小説案内』

村上春樹『若い読者のための短編小説案内』を読み終えた。 村上春樹が講師、伝道師の立場になって、日本の、第三の新人に属する作家を中心に、短編小説とその作家の出発と傾向等から描かれているものを、受講者との質疑応答を挿みながら読み解いていく、その…

雑記 - 2025年のまとめ

2025年のまとめを行う。 ここ数年はブログでは出来ていなかったので、来年以降も行って、振り返るが出来るように、次につなげられるように、書き留めておく。 ○2025年読書 読了数 : 96冊 ・マンガ : 58冊・小説 : 16冊・エッセイ : 7冊・書籍 : 12冊・…

雑記 - 西澤保彦の訃報にふれて思ったこと

今週、西澤保彦の訃報を見て、西澤保彦作品との接点を書き残したくなったので、書いてみる。 と言っても、読んだのは『七回死んだ男』と「もつれて消える」、長編1作 短編1作だけしか読んでいない。 最初に浦賀和宏「PK」目当てで購入したメフィストで「もつ…

雑記 - 三日坊主 / 橋本治『最後の「ああでもなくこうでもなく」 そして、時代は続いて行く-』

前回のブログの更新から約10ヶ月経っていた…三日坊主だ。年末年始の休養で蓄えたスタミナが切れて、そのまま習慣が消えたようだった。 ここ数ヶ月は仕事の多忙さに疲弊して、長目のフィクションに入り込めず、エッセイや連載マンガをポツポツ読むくらいしか…

雑記 - 植島啓司『競馬の快楽』

植島啓司『競馬の快楽』を読み終えた。 レーベルは講談社現代新書なので、タイトルにある快楽性を様々な文献から紐解いたり研究、探求の精選が展開されていく書籍なのかな、と思って読み始めると、良い意味で肩透かしを食ったというか、著者が心血注いだ競馬…

雑記 - 木村幸治『馬は知っていたか―スペシャルウィーク・エルコンドル…手綱に込められた「奇跡」の秘密』

木村幸治『馬は知っていたか スペシャルウィーク・エルコンドル…手綱に込められた「奇跡」の秘密』を読み終えた。 掉尾を飾る大川慶次郎の章、締めくくりの、 生前に1999年 有馬記念の勝ち馬をグラスワンダーと予想していて、 没後、夫人が骨箱のそばに座っ…

雑記 - 阿佐田哲也『麻雀放浪記 4 番外篇』

阿佐田哲也『麻雀放浪記 4 番外篇』を読み終えた。 338、339ページから引用。 ここを読み、展開を予感し、その後の約20ページを読んで、小説から、フィクションから、その中の勝負事から離昇していった様を読んで、事の終わりを直視するのはこうも寂しさが胸…

雑記 - 森博嗣『オメガ城の惨劇』

2024年はこのブログの更新を2回しか行っていなかった…本当にいろいろあって、纏まった出力を行う気力が無かったなあ。 今年は、もうちょい負荷をかけて、行ってみる。俺の場合は一定の負荷を掛け続けないと物事を片せられない、と、弛み過ぎないように。 * …

雑記 - 読書あれこれ、オジロマコト「君は放課後インソムニア」など

休みの日に行えないことは平日もまず行えないだろうから、行ってみて、平日にもできるように試みる。ということで、掃除と、読みかけの本たちの整理に、ブログを書くことに着手した。 掃除は休みの日にどかっと行って、平日は気になった箇所だけでも行える……

雑記 - 舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』下巻、その他

舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』下巻を読み終えた。 読んだというか、めくるめく文字列に目を通していたというか…清涼院流水『コズミック』『ジョーカー』を読んだ時のことを思い出したりした。訳の分からなさ - 展開されているルールと出力されているエン…

雑記-阿佐田哲也『麻雀放浪記2 風雲編』

阿佐田哲也『麻雀放浪記2 風雲編』を読み終えた。 ここ2ヶ月ほど、小説を読めておらず、流れるように小説を読みたいという気持ちになってきていたので、阿佐田哲也『麻雀放浪記』2巻を手に取りあっという間に巻の後半へ行きそのまま読み終える。 少年マガジ…

雑記-よしながふみ『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』

よしながふみ『よしながふみ対談集 あのひととここだけのおしゃべり』を読み終えた。 マンガについて、自分の好きなもの、大切なもの、意見の形成の仕方についてなど、濃密な、まさにここだけのお話を読んで、いろいろと蒙を啓かれる感じがとても楽しい。 ま…

雑記-佐藤正午『小説家の四季 2007-2015』

佐藤正午『小説家の四季 2007-2015』を読み終えた。 単行本版を読んでいたので、再読に当たる。この時期を読むと、現在連載中のネタの引っ張り芸( ? )は回を追う毎に磨きがかかっているんだなあ…と感慨を持った。文章芸の一つの妙。 239ページより引用。 い…

雑記-門馬雄介『細野晴臣と彼らの時代』

門馬雄介『細野晴臣と彼らの時代』を読み終えた。 細野晴臣を軸に据えて、1960年代から現在に至るまでの日本のロック、ポップスを事実、当時の記事、当事者たちの回想を織り交ぜて一つの歴史として照射した本で、大変読みごたえがあった。読み始めてすぐに、…

雑記-矢作俊彦『新ニッポン百景―衣食足りても知り得ぬ「…礼節…」への道標として』

矢作俊彦『新ニッポン百景―衣食足りても知り得ぬ「…礼節…」への道標として』を読み終えた。 90年代前半の日本各地の「満ち足りた衣食の対価として」遺された風景を2ページ + 写真の形式でルポを読んでいく内に、同時期に執筆されていた著者の『あ・じゃ・ぱ…

雑記-西尾維新『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』

西尾維新『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』を読み終えた。 はったりに大言壮語、驚天動地なところへと至る様、戯言シリーズを読んだ!という充実感でいっぱいです。締めくくりがアットホームな趣きがあるのも魅力的。 冒頭の「私は玖渚盾。…

雑記-大塚英志『「おたく」の精神史 一九八〇年代論 』

大塚英志『「おたく」の精神史 一九八〇年代論』( 星海社新書版 )を読み終えた。 宮崎勤の事件への言及、その比率が本の後半に入って大きくなり、被告と弁護人との理解の乖離を少しでも埋める役回りを任ぜられたと思しき著者の語りを読むに連れて、回顧を読…

雑記-古井由吉『古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖』

古井由吉『古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖』を読み終えた。 「杳子」「妻隠」は文庫の『杳子・妻隠』で読んでいたので、本書では読まず、「行隠れ」「聖」を読んだ。 2015年4月から読み始めて、数年読むのを中断しつつ、約8年越しで読了、我ながら…

雑記-今更ながらの2022年の簡易まとめ

twitterで書いていたその年のまとめを、2022年はいろいろあって書く気力が湧かず、2023年へ入っていった。でも何らかの形で書いておきたかったので、タイトルやレース名を書いておく。コメントは今更な気がするので、付さないことにした。今年は書けるように…

雑記-古井由吉『半自叙伝』

古井由吉『半自叙伝』を読み終えた。 年末年始に集中して読み進め、この連休で「創作ノート」後半以降を読んで、一息ついた。読んでいくうちに、自分がもやもやと感じる先行きや考え事等が、捉え方を変えてみてはどうかというヒントを徐々に得て、気分が今は…

雑記-河村清明『【増補版】ゴールドシップ 黄金の航海を支えた「人の和」と新たな船出の物語』

河村清明『【増補版】ゴールドシップ 黄金の航海を支えた「人の和」と新たな船出の物語』を読み終えた。 ゴールドシップが繋養されているビッグレッドファーム、その創設者・岡田繁幸が、2019年の札幌2歳Sでゴールドシップ産駒がワンツーを決めた時( 1着ブラ…

雑記-佐藤正午『小説家の四季 1988-2002』、古井由吉『半自叙伝』

年末年始、纏まった休みにて本を読む気力が少し湧いてきたのを好機として、佐藤正午『小説家の四季 1988-2002』を最後まで読み終え、今年1冊目の読了本となった。 『小説家の四季』、その名の通り春夏秋冬の毎に綴られているエッセイにて、執筆している小説…

雑記-芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」1 ~ 8巻、古井由吉『半自叙伝』、読んでいるweb連載マンガ、等

芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」の読み返しを始めて、現在8巻の辺り。 1巻毎に、読み終えて裏表紙を見、値段を目に入れてちょっとおどろく。大体420 ~ 470円、今だとあの厚さではプラス200円くらいするんだろうか…約25年前が初版。 じっくりと読み返…

雑記-武田百合子『富士日記』下巻、古井由吉『折々の馬たち』、等。

武田百合子『富士日記』下巻を読み終える。 引用二つ。 414ページ 今年の夏も無事に終った。だんだん夏が短くなるように思える。 今日、私が雨に濡れて戻ってきて、台所の床で滑って溜息をついたら、「お帰りなさい。ご苦労さん。俺、何にも手伝えないから、…

雑記-矢作俊彦『引擎/ENGINE』『悲劇週間』、古井由吉『折々の馬たち』、ひらかわあや「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」1、2巻、等

小説を読みたい気持ちが湧いてきて、矢作俊彦『引擎/ENGINE』を手に取り時間があればぐびぐび読み進める感じで昨日読み終えた。 終盤にかけて、ファム・ファタールの超人さにやや追いて行けない感じになって、読むのを何日か休んだりもしたけれど、事態の速…

雑記-8月以降の読書

前回の記事から1ヶ月程度間が空いた。 読書はしていたけれど、仕事で考えることが多く、頭と体、全身がくたくたで書き留める気力と体力が湧かず、そのまま時間が流れていった。少しずつでも書き留めておきたい、という気持ちはあるので、またこうして書いて…