暗闇のほとりで

読んでいる本についてつらつら書いています

古井由吉

雑記-古井由吉『古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖』

古井由吉『古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖』を読み終えた。 「杳子」「妻隠」は文庫の『杳子・妻隠』で読んでいたので、本書では読まず、「行隠れ」「聖」を読んだ。 2015年4月から読み始めて、数年読むのを中断しつつ、約8年越しで読了、我ながら…

雑記-古井由吉『半自叙伝』

古井由吉『半自叙伝』を読み終えた。 年末年始に集中して読み進め、この連休で「創作ノート」後半以降を読んで、一息ついた。読んでいくうちに、自分がもやもやと感じる先行きや考え事等が、捉え方を変えてみてはどうかというヒントを徐々に得て、気分が今は…

雑記-佐藤正午『小説家の四季 1988-2002』、古井由吉『半自叙伝』

年末年始、纏まった休みにて本を読む気力が少し湧いてきたのを好機として、佐藤正午『小説家の四季 1988-2002』を最後まで読み終え、今年1冊目の読了本となった。 『小説家の四季』、その名の通り春夏秋冬の毎に綴られているエッセイにて、執筆している小説…

雑記-芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」1 ~ 8巻、古井由吉『半自叙伝』、読んでいるweb連載マンガ、等

芦奈野ひとし「ヨコハマ買い出し紀行」の読み返しを始めて、現在8巻の辺り。 1巻毎に、読み終えて裏表紙を見、値段を目に入れてちょっとおどろく。大体420 ~ 470円、今だとあの厚さではプラス200円くらいするんだろうか…約25年前が初版。 じっくりと読み返…

雑記-武田百合子『富士日記』下巻、古井由吉『折々の馬たち』、等。

武田百合子『富士日記』下巻を読み終える。 引用二つ。 414ページ 今年の夏も無事に終った。だんだん夏が短くなるように思える。 今日、私が雨に濡れて戻ってきて、台所の床で滑って溜息をついたら、「お帰りなさい。ご苦労さん。俺、何にも手伝えないから、…

雑記-矢作俊彦『引擎/ENGINE』『悲劇週間』、古井由吉『折々の馬たち』、ひらかわあや「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」1、2巻、等

小説を読みたい気持ちが湧いてきて、矢作俊彦『引擎/ENGINE』を手に取り時間があればぐびぐび読み進める感じで昨日読み終えた。 終盤にかけて、ファム・ファタールの超人さにやや追いて行けない感じになって、読むのを何日か休んだりもしたけれど、事態の速…

読書雑記-これまでとこれから

週に1回のペースでの読書雑記は今のところ書けている。読みっぱなしではなく、思ったことを書いておけるスペースがあって良かった。間隔はなるべく遠くならずに、その時々の読書で思ったことを書き留めるようにしたい。 * そろそろ今年の半分が終わるので、…

読書雑記 - 『古井由吉自撰作品 一』より「行隠れ」 読了

『古井由吉自撰作品 一』より「行隠れ」 を読み終えた。 2015年から読み始めて、3編目「旅立ち」の途中で5、6年止まって、先週読んだ『招魂としての表現』をきっかけに「旅立ち」「落合い」「夢語り」を立て続けに読んだ。 末尾の「夢語り」は、「落合い」で…

読書雑記 - 『古井由吉自撰作品 一』より「行隠れ」 読み進み

平日の忙しさにかまけて、3日坊主になることは目に見えているが、とにかく読書中に感じたことを書きつけてみる。 自他問わず、読後の感想を読むことが好きなのでたまに書いたりするけれど、 読書中に思ったこと、感じたことを流れるままに記し、後で振り返る…

読書雑記 - 『古井由吉自撰作品 一』より「行隠れ」 読み進み

断続的に読み進めていた古井由吉『招魂としての表現』を読み終えて、 著者の初期、中期の作品へのアプローチがしやすくなりそうな手応えを得た。 そこから、2015年に読み始めて、途中で止まっていた『古井由吉自撰作品 一』より「行隠れ」 - 「旅立ち」を読…