暗闇のほとりで

読んでいる本についてつらつら書いています

乗代雄介

読書雑記-橋本治『ああでもなくこうでもなく 「日本が変わってゆく」の論 』、乗代雄介『本物の読書家』、むんこ「ゆあまいん」等

読書を再開した橋本治『ああでもなくこうでもなく 「日本が変わってゆく」の論 』を読み終えた。感想はほぼ前回書いた通りのまま、そこに鈴木宗男と野村沙知代が入ってきて、その存在の仕方や成り立ちについての橋本治の見解に、そういう見方があるのだなと…

読書雑記-小林信彦『コラムは歌う』『コラムは踊る』、読書についてなど

小林信彦『コラムは歌う エンタテインメント評判記 1960~63』『コラムは踊る エンタテインメント評判記 1977~81』を読み終え、『コラムは笑う エンタテインメント評判記 1983~88』を読み進める。その時代の、その頃の文化の一側面、足跡を知るにうってつけな…

読書雑記 - 乗代雄介『十七八より』

乗代雄介『十七八より』、読み始めて約4ヶ月、集中して数十ページを読んでは休み、また読んでは休みで、ようやっと読み終えた。 緊密で、正直何を言っているのかよく分からない文章が記されている意味を惑いながら考え、つまりほぼお手上げの小説を最後まで…

読書雑記 - 乗代雄介『十七八より』読み進み

乗代雄介『十七八より』を92ページまで読み進める。 63ページより引用。 地の文に「私」が出てきた!という驚きから引用した。 …いきなり「私」って誰なんだよ!というツッコミを入れつつ、これは、少女が過去を振り返っている回想なのかなと考える。あちら…

読書雑記 - 乗代雄介『十七八より』読み進み

約2ヶ月ぶりに乗代雄介『十七八より』を読み進める。 37 - 48ページでの、作中作というのか、主人公( なのだろうか? )の女子高校生がつけている読書ノートの引用を読んでいて、そのリリカルさ、いつでもすぐに感傷的へも触れられるような、 地に着いたこっ…