暗闇のほとりで

読んでいる本についてつらつら書いています

今年もいろいろと読んだり観たりしたので、印象に残ったものを列記しておく。

→過去の振り返り。2015年 / 2014年 / 2013年 / 2012年 / 2011年 / 2010年

【 小説 】

読了冊数 : 15冊

野坂昭如エロ事師たちエロ事師たち (新潮文庫)
佐藤正午『永遠の1/2』永遠の1/2 (集英社文庫)
伊井直行『さして重要でない一日』さして重要でない一日 (講談社文庫)さして重要でない一日 (講談社文芸文庫)
小島信夫『美濃』美濃 (講談社文芸文庫)
打海文三『時には懺悔を』時には懺悔を (角川文庫)
冲方丁テスタメントシュピーゲル3』上巻テスタメントシュピーゲル3 上 (角川スニーカー文庫)

小島信夫『美濃』の読書体験がものすごすぎて、これこそが小説なんじゃないか…!?と盲目的な考えになった時があったほど。小説なのか身辺雑記なのか親愛なる人へ宛てた長いながい手紙なのか……何年か過ぎたら、また読みかえして、この『美濃』というとてつもない作品に打ちのめされたい。
野坂昭如エロ事師たち』のラストでの小説が去っていく呆然とした感、佐藤正午『永遠の1/2』の微かな違和を積み重ねる様が淡々と描く手つきの良さ、伊井直行『さして重要でない一日』の表題作でもっとつづきを読みたいと思った気持ち、打海文三『時には懺悔を』でのモチーフへの真摯なアプローチ、冲方丁テスタメントシュピーゲル3』上巻の読む者をクライマックスへ叩き込む圧倒的なグルーヴ……、小説を読んでいて良かったなと思う時がいくつもあって、また来年も、それを得たいので、読んでいこう。


【 書籍 】

読了冊数 : 17冊

中原昌也中原昌也の人生相談 悩んでるうちが花なのよ党宣言』中原昌也の人生相談 悩んでるうちが花なのよ党宣言
団鬼六真剣師 小池重明真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)
磯崎憲一郎 / 保坂和志 / 横尾忠則『アトリエ会議』アトリエ会議
倉田英之『倉本 倉田の蔵出し』倉本 倉田の蔵出し
伊井直行『会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって』会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって
若林正恭『完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込』完全版 社会人大学人見知り学部 卒業見込 (角川文庫)

磯崎憲一郎 / 保坂和志 / 横尾忠則『アトリエ会議』での取り留めのない会話のなかからひょいと真理が投げ込まれる様がスリリングで、この構えがない( ように思える )会話をもっともっと読みたい。そして、何度も読みかえしている。


【 マンガ 】

読了冊数 : 87冊

赤坂アカかぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」1〜3巻かぐや様は告らせたい 1 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)かぐや様は告らせたい 2 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)かぐや様は告らせたい 3 ~天才たちの恋愛頭脳戦~ (ヤングジャンプコミックス)
水木しげる「総員玉砕せよ!」総員玉砕せよ! (講談社文庫)
・縁山「それでもめる子」それでもめる子 (WANIMAGAZINE COMICS SPECIAL)
オダトモヒト古見さんは、コミュ症です。」1〜2巻古見さんは、コミュ症です。 1 (少年サンデーコミックス)古見さんは、コミュ症です。 2 (少年サンデーコミックス)
弐瓶勉BIOMEGA」全6巻BIOMEGA 1 (ヤングジャンプコミックス)BIOMEGA 2 (ヤングジャンプコミックス)BIOMEGA 3 (ヤングジャンプコミックス)BIOMEGA 4 (ヤングジャンプコミックス)BIOMEGA 5 (ヤングジャンプコミックス)BIOMEGA 6 (ヤングジャンプコミックス)
ストロマ「スターマイン」7巻スターマイン: 7 (4コマKINGSぱれっとコミックス)
オジロマコト「猫のお寺の知恩さん」1〜2巻猫のお寺の知恩さん(1) (ビッグコミックス)猫のお寺の知恩さん(2) (ビッグコミックス)
saxyun「超常探偵X」1巻超常探偵X 1 (電撃コミックスNEXT)
ニイマルユウ「春までは」
幾花にいろ「視野」「寄辺」

赤坂アカかぐや様は告らせたい 〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」は久々に新刊が待ち遠しく感じるマンガで、出会えて良かった。サブタイトルは今のところ大仰というか飾りみたいな感じだけれど、果たして輝く時はあるのか。
幾花にいろエロマンガを読むことが今一番のしあわせかもしれんな。「快楽天」での10月末発売掲載の「視野」、最新号掲載の「寄辺」の、エロいことをやる導入から締めまでの説得力がマンガから充分に伝わってきて、この作者のマンガを読んでいきたい気持ちが強くなるのだった。好きなことはやりてーからやってんだよなー。そこを言葉に、マンガに表現できる人はこの上なく頼もしいのです。


【 アニメ 】
・「田中くんはいつもけだるげ田中くんはいつもけだるげ 1 (特装限定版) [Blu-ray]
・「あんハピ♪あんハピ♪ 第1巻 [Blu-ray]
・「ばくおん!!」ばくおん! !  第1巻(初回限定版)(イベントチケット優先販売抽選申込券封入) [Blu-ray]
・「GJ部GJ 部 Vol.1 [Blu-ray]
・「三者三様」三者三葉 Vol.1(初回生産限定版)(イベントチケット優先販売申込み券付き) [Blu-ray]
・「ステラのまほうステラのまほう 第1巻( イベントチケット優先販売申込券&抽選会参加券付 ) [Blu-ray]

レコーダー等でよく観返した作品を挙げた。「田中くんはいつもけだるげ」と「GJ部」は朝出かける前の準備の時につけっぱなしにしていて、とても重宝している。2期があると良いなあ。


○まとめ
読んだもの、観たものの数は年々減っていることを、一年の振り返りの度に意識する。が、意識的にその数を増やすことはもうせず、一作一作に当たって何を思ったか、という考えを深める方に行っているともまた思う。いろんなものに多く出会いたい気持ちはずっと持ちつつ、それでいいのだと。そんなわけで何年もの宿題になっている舞城王太郎ディスコ探偵水曜日』とガルシア・マルケス百年の孤独』を読みはじめることが、来年の目標にしておこう。
生きているといろいろなことがあるけれど、今年も本当にそうだった。健康であること、徐々に衰退していくことに向き合う、寄り添うこと……来年もしっかり生きよう。それを支えてくれることの一面に、小説やマンガを読むこと、アニメを観ることにある。……これから何を読もうかな。良いお年を。