暗闇のほとりで

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読書・アニメ

 福田和也『現代人は救われ得るか 平成の思想と文芸』現代人は救われ得るか―平成の思想と文芸を読みおえる。
 平成年間から先を見据えての「子供」と「成熟」を巡って、作者による作為性--作者が語りたいことを導くための、時として都合の良い道具立て、話の筋はどのような要請から為されるのか?--と小説が象るものについて、肯定しつつ否定しつつ、歌を口ずさむような軽やかさで綴られていく様に、時代を見据える力をこう持ちたいと感じた。
 今、この時代に、自分が生きて、この先もどこかで生きてゆこうとすること、そのために自分が興味を持っているものを掘り下げて力を蓄え、今より良い未来を作らんとする意思、そう感じさせる批評だった。長嶋有の小説は『猛スピードで母は』しか読んだことがなかったが、本書で取り上げていた『ジャージの二人』での父と息子の一種緊張感がある関係性がおもしろそうだったので、いつか読むことにする。村上春樹の小説は……やっぱり当分読むことはないな。


 保坂和志『小説の誕生』より「8 現実とリアリティ」や島田荘司占星術殺人事件』を読みすすめる。語りの迫力に圧されて次の文章を読むということは楽しいものだな。


 ニコニコで「がっこうぐらし!」1・2話を、初回はコメント非表示で、2回目はコメント表示で観る。原作でのあのインパクトを以前読んだことがあったので免疫は少なからずあったものの、やはりその不穏さに戦く。各キャラの現状認識がどれくらいズレているのか、太郎丸は生きているのか、この現象はいつから発生して現在はどれほど経ったのか、など多くのポイントを気になりながら、最後まで観よう。